夜が明ける前、朝4時ごろに家を出る。
今日の目指すポイントは、海士町の崎だ。
北分から片道約15㎞、急な上り坂を超え下り、また上った先の小磯である。
海士町民なら分かるかもしれないが、この道をチャリで行く人はほぼ見かけないほど、きつく遠い道のりである。
到着したタイミングで夜が明け始める完ぺきなタイミング。
はやる心を抑え、急ぎ足で脇道から磯へとエントリー。
まだ薄暗い中、早速お決まりのトップをキャスト。
まだ暗いかなぁ、ぐらいからでも魚には見えているようで、ゆっくり日の出を拝む暇は、釣り人にはない。
早速水面爆発し、
幸先の良い70㎝オーバーのシーバスをキャッチ。

続いて次の一投でも同サイズをキャッチ。

と、
ここで事件が。
先程までのシャローから、かけ下がり、潮通しの良い方向へキャストした一投目。
ポポペンにじゃれついていたダツたちが、一斉に横へと飛び、逃げ出す。
さながら相模湾のサンマパターンを見ているようだ。
ただならぬ殺気を感じ、身構えると、期待通りに水面が盛り上がり、バイト。
ありえないほどの初速で、100mほど走られただろうか。pe1.5号のヒラスズキタックルには荷が重すぎるが、
愛竿、フージンbbリライヤーに頑張ってもらう。
一度止まってからは意外とスムーズに上がってきて、運よく根にも絡まない。
足元まで寄せると、なんと、、
イソンボ
???
10年に一度ほど釣れているようなことは聞くが、まさか自分に巡り合う機会が回ってくるとは。
あとは、ランディングのみ。
慎重にリーダーをつかみ、ハンドランディングを試みたその時、
サクッ、、、
なんとここまで来て歯に擦れてラインブレイク。
弱ってはいるものの、横泳ぎをしながら、ゆっくりと沖へ帰っていった。
しかし、まだまだ朝まずめは終わっていない。
急ぎリーダーを結び変え、キャスト。
次の一投でもシーバス。

その後も、ほぼ毎投シーバスが釣れるが、即リリースを繰り返す。
ベイトサイズの影響か、この時期は、100㎜以下のトップと、それ以上のサイズのトップで、明らかにバイト数が違っているように感じる。

その後もやはり釣れつづけ、
ざっと、20匹くらい釣ったころだろうか、このポイントで一番潮通しが良く、ブレイクの絡んだ先端へと移動する。
ここで、またもやビッグバイト。
ヒラマサだ。
根が荒く、主導権を与えると瞬殺なので、必死にゴリ巻きポンピングを試みる。
が、ここでまさかのトラブル。
先程のイソンボでいじめすぎたせいか、ツインパワーのボディがたわみ、ハンドルが逆転し、巻けなくなる。
相手もちょうどブレイクラインに差し掛かったところ。
ズリッ、、
擦れた感触がしたと同時にあっさりとリーダーが切れてラインブレイク。
やってしまった。
チャンスをものにできない自分と、ヒットした魚の両方に申し訳なくなり、
しばらく放心しながら、朝日を眺める。
儂はあまり感傷に浸るタイプではないけれど、この時は、
「ああ、朝日がきれいだなぁ」なんて思ったり。
その後、残った気力でリーダーを結び、今は亡きポポペンに思いを巡らせながら、ララペンを投げる。
時折、
おっ!! いいバイト!!
と思っても、出れどもシーバス笑

口が大きいから、その分出たときの水しぶきも大きくなるのか。
吸い込むようにしてバイトしているから、水面を割った時のしぶきが大きくなるのかもしれない。
やはり、小さいベイトを意識しているのかなぁと思う。
贅沢ではあるが、さすがに1時間半ほどの釣行で、これだけ釣れると何とも言い難い気持ちになる。

これがヒラマサだったらなぁ、、
と思いながら、本釣行のラストを釣りあげる。
スマホを見ると、7時15分を回ったところ。
これから、来た道を戻って、登校である。
数匹、シーバスの配達を頼まれており、急ぎ足で磯を後にした。
余談だが、
帰り道は、坂がきつい分、上り切った時の景色は最高である。
おそらく、日本一贅沢なエクストリーム出勤ではなかろうか。
朝焼けが少し過ぎた中、前かごから漂うシーバスのにおいに身を包み、登校するのであった。